紅茶の飲み方として、最も親しまれているミルクティー。
ストレートでは茶葉の風味を楽しめますが、濃厚なコクとミルクを楽しみたい方もいます。
気分を変えてミルクティーを飲みたい日も。
日本でも多くの方に愛されるミルクティーですが、意外と「どんな紅茶でミルクティーを飲むか」を悩むことはありませんか。
ミルクティーは、茶葉により様々な味わいを提供してくれます。
今回は、ミルクティーを美味しく飲めるおすすめの茶葉5選をご紹介します。
ポイント
イギリスの伝統的な紅茶といえば、ミルクティーというほど。
古くから牛乳を飲む習慣のあったイギリスでは、ミルクを紅茶に入れることは自然だったのかもしれません。
流し読みされる方は、最初のまとめだけを読めばざっくりと理解頂けると思います。
この記事のまとめ
- 初めての方は、まずはアッサムかルフナがおすすめ
- おすすめな茶葉は、コクがある濃厚なもの
- ミルクに負けない風味があるものがおすすめ!
- 程よく渋みがある茶葉が理想的
- できる限り新鮮で質がよい茶葉を選ぼう
Page Contents
おすすめの条件
ミルクティーはストレートに比べ、濃厚な味わいとコクが特徴。
そのため、できるだけミルクに負けない強い味わいやコクのある茶葉を選びましょう。
ミルクティーにあう茶葉の条件
- ミルクに負けないコクがあること
- 程よい渋みがあること
- 質が良く、新鮮な茶葉を選ぶこと
今回おすすめする茶葉以外でも、相性の良い茶葉を見つける際の参考にしてください。
ミルクに負けないコクがあること
コクのある茶葉というのは、ミルクと合わさっても、紅茶の風味をしっかりと感じられる茶葉のこと。
紅茶がミルクに負けてしまうと、薄いミルクしか感じない、想像以上に残念な味わいになります。
癖のない紅茶でサラっと飲む方もいますが、最初はコクの強い紅茶がおすすめ。
程よい渋みがあること
渋みが苦手という方も、ミルクティーならば程よい渋みのある紅茶がおすすめです。
渋みとミルクが合わさることで、まろやかになり、美味しいミルクティーができます。
質が良く、新鮮な茶葉を選ぶこと
質が良く、新鮮な茶葉を選ぶことも重要です。
風味の落ちた茶葉では、しっかりとしたコクが出ずに、味わいが落ちてしまうことも。
ポイント
よく間違えられますが、必ずしも質の良さ=高級な茶葉とはかぎりません。
保存状態が悪いものや、収穫されてから時間がたった茶葉は、高級品でも風味が損なわれてしまいます。
おすすめ茶葉5選
ミルクティーにおすすめの茶葉をご紹介します。
どれも相性抜群の茶葉ですので、是非、ご自身が好きな茶葉を探してみてください!
アッサム
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アッサム Assam
ミルクティーにおすすめの茶葉としても有名なアッサム。 インド紅茶の中でも、ダージリンに並ぶ人気の紅茶です。 ポイント インドが紅茶大国になったきっかけの紅茶でもあります。 ...
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ミルクティーといえば、やはり王道のアッサム。
インドのアッサム地方で生産される紅茶で、世界中の紅茶の中でも特にコクが強く、甘みのある重厚な味わいです。
当然、ミルクを入れても風味が損なわれずに、美味しいミルクティーが作れます。
まずはアッサムで、迷ったらアッサムでと言える程、定番中の定番です。
ポイント
アッサムのミルクティーは、ホットでもアイスでもおすすめです!
ウバ
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ウバ Uva
世界三大紅茶の一つ、ウバ。 すっきりとした香りとコクのある風味が好きだという方も多いです。 一方で、ダージリンのように意識しなくても一度は飲んだことがあるという紅茶と違い、馴染みのない方 ...
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世界3大紅茶の一つであるウバ。
ストレートでも勿論、美味しい茶葉ですが、ミルクティーにしても美味しいことで有名です。
ウバにはメンソールのスーッとした特徴的な風味がありますが、これがミルクティーに凄く合います。
独特な風味や強い渋みがミルクによってマイルドになって飲みやすい。
私も、ウバはストレートで飲むよりも、ミルクティーにして飲むことが圧倒的に多いです。
王道のアッサムとは一味変わった茶葉を楽しみたい!という方におすすめ。
キーモン
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キーモン Keemun
世界三大紅茶キームン。 ウバやダージリンに比べると、聞きなじみがない方も多いでしょう。 生産時期は6月~9月と短く、ごくわずかだけ作られる希少な茶葉です。 ヨーロッパで親し ...
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同じく世界3大紅茶であるキーモンも、美味しいミルクティーが作れます。
まろやかなコクと独特なスモーキーの風味は、ミルクとの相性抜群。
渋みは少ない為、癖のないマイルドの口当たりで、ミルクが馴染みます。
ただし、キーモンは良質になるほど、スモーキーフレーバーが弱まり、バラのような香りを持ちます。
ミルクティーにする場合には、スモーキーフレーバーが強めの茶葉を選ぶようにしましょう。
ルフナ
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ルフナ Ruhuna
セイロンティー「ルフナ」を皆さんはご存じでしょうか。 ミルクティーで親しまれ、魅力ある紅茶ですが、日本での知名度はあまり高くありません。 私も紅茶を飲み始めるまで、名前を知りませんでした。   ...
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スリランカで作られるルフナは、知名度こそ他の茶葉に比べ劣るかもしれません。
ですが、重厚なコクと黒蜜のような甘い香りはミルクティーに良く合います。
近年人気が高まっている茶葉で、ミルクでもストレートでも美味しい点も魅力。
ストレートではパンチの聞いた風味ですが、ミルクを入れると甘みのある落ち着いた味わいに。
紅茶とミルクの甘みを感じたい方は、一度ルフナを試してみてください!
ディンブラ
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ディンブラ Dimbula
日本人にも大人気のセイロンティー。 その中でも、特にクセがない味わいが人気を博しているのがティンブラです。 日本人が思う紅茶に1番近い味わいと言われる紅茶。 紅茶好きでなけ ...
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同じくスリランカで作られるディンブラも人気の茶葉。
コクがあり癖のない風味は、ミルクティーでも飲みやすいです。
適度なコク、癖のない味わい、刺激の強くない香りのバランスの良さは上品なミルクティーに最適。
また、赤みのある濃い水色は、ミルクティーにすると綺麗な水色に代わります。
癖のない風味と、綺麗な水色も相まってお客様へお出しするミルクティーとしておすすめです。
私もミルクティーを飲みたいという友人には、ディンブラのミルクティーを出すようにしています!
一風変わったおすすめの茶葉
ここから紹介する茶葉は、ちょっと注意が必要な茶葉です。
一歩間違えると、風味を壊してしまう場合もありますが、ミルクティーに慣れてきたら挑戦する価値ありなので、ご紹介します!
基本的にミルクティーに合わせずらい茶葉は、茶葉の風味、特に香りがミルクに負けてしまう茶葉です。
ですが、同じ茶葉でも、抽出時間、方法での違い、シーズンやクオリティーによって風味が異なります。
アールグレイ
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【アールグレイ Earl Grey】の美味しい飲み方
ほとんどの方が耳にしたことのある「アールグレイ」。 日本でも大人気のアールグレイは、ペットボトルやティーバッグなどの商品名でも広く使われ、目にする機会が多いです。 ですが、アールグレイは ...
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アールグレイは、ベルガモットの香りをつけた茶葉です。
普通におすすめと紹介されることも多い茶葉ですが、個人的には最初にミルクティーとして選ぶのはおすすめしません。
ミルクとベルガモットの香りがぶつかると、本来の味わいが失われる場合があるためです。
慣れてきたら、抽出時間を調整して風味を上手く残したり…といった工夫もできますが。
ポイント
勿論、「まろやかさのある味わいが好きだ」とミルクティーで楽しむ方もいます。
ですが、普通にミルクを混ぜるだけでは思った味になりづらい茶葉です。
まずはアッサムやウバなどで慣らしてから挑戦することをおすすめします。
ダージリンオータムナル
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ダージリン Darjeeling
恐らく最も聞きなじみのある茶葉といえば、ダージリンではないでしょうか。 世界三大紅茶の一つとして数えられ、その格別な香りから『紅茶のシャンパン』と呼ばれます。 一口にダージリンと言っても ...
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知名度抜群のダージリンですが、ミルクティーとしては相性の悪い茶葉であることも有名です。
ダージリンの特徴であるマスカットフレーバーがミルクによってかき消されてしまうためです。
ですが、ダージリンでもオータムナル(秋摘み)は深い味わいとコクがあり、ミルクに負けない風味を持っています。
さらに抽出時間を長くすると独特の奥深さをもったミルクティーになります。
オータムナルであれば、上品で優しいミルクティーとしておすすめです。
ですが、初めてのミルクティーとしては若干敷居が高いように感じます。
ポイント
また、オータムナル以外の茶葉ではやはり風味がミルクに負けてしまいます。
こちらも「変わったミルクティーが飲みたい」と思ったときに試してみてはいかがでしょうか。
ミルクティーは茶葉が最も大事
今回は美味しいミルクティーが飲める茶葉5選をご紹介しました。
こちらはあくまで私の個人的な意見も含まれるので、今回ご紹介した茶葉以外にもミルクティーにあう茶葉は沢山あります。
また、ミルクティーにあうハーブティーもあるので、改めてご紹介させていただきます。
普段からミルクティーを楽しんでいる方、ミルクティーに興味がある方に少しでも参考になれば幸いです!