ミルクティーにおすすめの茶葉としても有名なアッサム。
インド紅茶の中でも、ダージリンに並ぶ人気の紅茶です。
ポイント
インドが紅茶大国になったきっかけの紅茶でもあります。
インドの歴史にも大きく関係する紅茶ですので、歴史をたどるのも面白いです。
また、アッサム独自の効能にも注目が集まっています。
アッサムサポニンという成分を持っていて、血液をサラサラにする効能があります。
健康志向の強い方にもおすすめ。
実は私の最もお気に入りの紅茶です。
ポイント
アッサムは、タンニンの含有量が多く、美肌効果やデトックス効果があります。
また、アッサムサポニンにより血流改善の効果もあるので、血液をサラサラにしたいという方にも注目されています。
また、インドが紅茶大国になったきっかけの紅茶でもあります。
今回は、アッサムの歴史や特徴、美味しい飲み方をご紹介します!
流し読みされる方は、最初のまとめだけを読めばざっくりと理解頂けると思います。
この記事のまとめ
- ミルクティーに相性抜群で有名
- 甘い香りとまろやかな渋み、コクのある味わい
- 生産時期は3月~11月。クオリティピークは6月~7月
- インド北東部のアッサム地方が産地
- クオリティーシーズンが年に3回ある
Page Contents
アッサムの特徴
アッサムの立地
インド北東ブラマプトラ河の両岸に広がるアッサム高原は、世界最大の紅茶の産地。
大小600を超える茶園があり、インドで作られる紅茶の半分以上がこの地で作られます。
また、雨量が世界で稀にみるほど多いことでも知られています。
茶畑の標高は50m~500mで、肥沃な土壌と世界有数の降雨量により茶葉の栽培に適した気候です。
多湿な環境は、アッサム特有の深みある香りと味わいを生んでいます。
紅茶大国のきっかけ
アッサムはインド紅茶にとって大きな影響も持っています。
インドは世界最大の紅茶生産国であり、消費国。
まさに紅茶大国と呼ぶにふさわしい国です。
ですが、インドで紅茶が栽培されたのは19世紀に入ってからと比較的近代。
インドで紅茶が栽培され、広まったのは国内でアッサム種が発見されたためです。
アッサムの発見、栽培によってインドは世界的な紅茶の生産国となっていきます。
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CTC製法
インドが最大の紅茶生産国になった理由の一つとして、アッサムをCTC製法で作る技術を確立したことです。
実際、アッサムの90%以上はCTC製法により作られます。
ポイント
CTC製法とは
Crush(潰す)Tear(引き裂く)Carl(丸める)
という比較的新しい紅茶の製茶法
CTC製法を使うことで、抽出時間が短くなり、濃い味の紅茶になります。
機械を使用することで、安価なコストと生産性の向上につながりました。
よく丸っこい茶葉がアッサムと勘違いされている方がいますが、それはCTC製法による違いです。
数は少ないですが、リーフタイプのアッサムもあります。
CTC製法以外のアッサムが欲しい場合には、紅茶専門店などに行くのがおすすめ。
ただし、どのお店でも扱っているわけではないのでご注意ください。
アッサムの風味と水色、クオリティーシーズン
アッサムの風味
アッサムは濃厚なコクと甘く芳醇な香りが特徴。
強めの味わいですが、渋みやえぐみは少なく、飲みやすい味わいです。
ミルクティーとして人気ですが、繊細で上品な味わいはストレートでも美味しい紅茶です。
ポイント
クオリティーピークである6月~7月の茶葉では、特にパンチが効いたものとなっており、最良品となります。
アッサムの水色
赤褐色で澄んだ綺麗な水色をしています。
シーズンにより水色が異なり、ファーストフラッシュやオータムナルでは明るい水色になります。
ポイント
水色の赤色が強い理由は、紅茶特有のポリフェノールのテアフラビンが豊富に含まれているためです。
クオリティーシーズン
収穫時期は、3月~11月と長め。
その他の時期には、茶樹園の整備をしているそうです。
ファーストフラッシュ
3月~5月に生産される。軽い飲み口の味わいで、ストレート向き。
ですが、国内での輸入が少ない為、中々飲む機会に恵まれないのが残念です!
機会がある人は是非一度試してみてください。
セカンドフラッシュ
6月~7月に生産されるアッサムは、クオリティーピークであり、最もコクの強い味わい。
甘く芳醇な香りが最も強いシーズンであり、最良品とされます。
その味わいと香りの強さからミルクティーの定番で、最初のミルクティーに選びたい茶葉です。
一般的に、リーフティーで出回っているアッサムは、殆どがセカンドフラッシュです。
オータムナル
10月頃に生産されるオータムナルは、重厚な渋みを持ちつつ、爽やかな後味が特徴です。
水色はより赤色の強い褐色で、バラ色と称されることも。
個人的には、ミルクティーにおすすめですが、ストレートを好まれる方も多いです。
ただし、ブレンドでは多く使われているものの、オータムナル単体はあまり見かけません。
美味しい飲み方
ミルクティー
何度も繰り返すようで申し訳ございませんが、やはりアッサムといえばミルクティー。
セカンドフラッシュの新鮮なアッサムで作るミルクティーは絶品です。
他シーズンであっても素晴らしいミルクティーが出来るので、是非試してみてください。
マサラチャイ
ミルクティーよりも手間がかかるため、中々自宅では難しいですが、料理が得意な方に是非挑戦してもらいたいのが、チャイティー。
(スパイスを入れる場合には、マサラチャイと言うそうです)
CTC製法のアッサムと、お好みのスパイス、しょうが、砂糖、牛乳・・・これらを使って自分で作ったチャイは格別の味わい。
スパイスをお好みで選べるので、様々なスパイスを試して、自分にあったチャイを作るのも人気です。
ストレート
リーフティーのセカンドフラッシュや、希少なファーストフラッシュはまずはストレート。
芳醇な香りとコクのある味わいを楽しみましょう!
また、アイスティーにしても、渋みが抑えられたアッサムになりおすすめ。
濃厚なコクで飲みやすい口当たりは夏場にぴったりです。
実はストレートでも美味しいアッサム
今回はミルクティーの定番、アッサムについて紹介しました。
インド紅茶にも深くかかわるアッサムには、様々な魅力があります。
私は普段使いにアッサムの茶葉とアイスティーを常備しておくほど、アッサム派です。
ミルクティーは勿論、シーズンや製法によって様々な味わいを提供するアッサム。
興味をもっていただけた方は、是非飲んでみてください。