紅茶を新たに始められた初心者の皆様、紅茶ライフはどのように楽しまれていますか?
お手軽にティーバッグという方、本格的にリーフでという方もいますよね。
リーフで紅茶を淹れる際に、ティーポットを利用する方が多いでしょうが、ティープレスを使っている方もいるのではないでしょうか。
私も紅茶を飲み始めたての頃は、1人分を気軽に淹れられるティープレスを愛用していました。
ですが、ふと疑問に思ったのが「ティーポットで淹れた紅茶とティープレスで淹れた紅茶は、味が変わるのか」というもの。
そこで今回は美味しい紅茶を淹れるのにおすすめの茶器、初心者の方向けにティーポットの選び方についてご紹介します。
時間がない方は、まとめでざっくり理解しちゃいましょう!
この記事のまとめ
- 美味しい紅茶を淹れるならティーポット
- ティーポットならジャンピングが期待できる
- ティープレスは元々紅茶器具でなかった
- ティーポットは素材・形・容量・茶こしのタイプで選ぶ
Page Contents
美味しい紅茶を淹れるならティーポットを選ぶ
結論から申し上げますと「美味しい紅茶を淹れるならティーポットを選ぶべき」です。
大きな理由としては、ティーポットの方が茶葉が開き、ジャンピングすることで、紅茶本来の香りや旨味を引き出してくれる為です。
ジャンピング
熱対流による上下運動のことです。
酸素に絡んだ茶葉が上下運動(ジャンピング)を起こすことで、紅茶の味わいが引き出され、美味しい紅茶を楽しめます。
茶葉の状態によっては、3分~5分以上ジャンピングが続くことも。
1人分を淹れるならお手軽なティープレスを使うのも悪くはありません。
ですが、紅茶のポテンシャルをしっかりと引き出してあげたいと思ったら、ティーポットを使うのがおすすめです。
ティーポットを使って淹れることで、紅茶ライフの新たな扉を開くことが出来ますよ!
ティーポットのメリット
ティーポットがおすすめ理由はほかにもあります。
- 最後の一滴まで淹れられる
- 見た目がよい(すごく大事!)
- モチベーションが高まる
ゴールデンドロップと呼ばれる、最後の一滴には紅茶の美味しさが凝縮されていると言われています。
ティープレスでは形状上、最後の一滴が残りやすいため、味わいにこだわるならティーポットを選びましょう。
個人的に最も重要だと思うのが、見た目のよさです。
ガラス製や陶磁器などのティーポットは、おしゃれでかっこよい商品がたくさんあります。
自分のお気に入りのティーポットを使って、紅茶を淹れているだけでモチベーションも高まります!
ティープレスとは?
そもそもティープレスは、元々紅茶器具として開発されたものではありません。
ティープレスの起源は、19世紀イタリア人デザイナーによって生み出されたフレンチプレスです。
フレンチプレスとティープレスは厳密には別物です。
ティープレスは紅茶抽出後に茶葉を閉じ込めるように、茶こし下部に穴がありません。
フレンチプレスは細長い筒状の容器と、先端にフィルターが付いた棒と蓋が付いた、容器です。
日本では紅茶器具としてなじみ深いですが、本来はコーヒーを抽出するために作られました。
フレンチプレスが日本で広まったのは1973年ごろ。
紅茶メーカーが紅茶を淹れる道具として取り上げたことで、瞬く間に人気となりました。
そのため、現在でも紅茶器具としての認識が広まっています。
ティープレスで美味しく紅茶を淹れるポイントはこちらの記事で紹介しています。
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ティーポットの選び方
ティーポットは素材・形状・容量などにより豊富な種類があります。
気づいたら使い切れないほどティーポットが自宅にあるという紅茶好きの方もいますが、始めのうちはどのようにして選べばよいかわかりませんよね。
ここからはティーポットの選び方についてご紹介します。
これが正解!というよりは自分の用途や好みにあったティーポットを選ぶための参考にしてください。
素材で選ぶ
ティーポットを選ぶ際に、まずは素材から決めていきましょう。
素材によってはポットへの香りの移りや風味の変化にも大きな影響を与えます。
ガラス製
中身が透けて見えるガラス製は、抽出具合や茶葉のジャンピング状況などが見えるというメリットがあります。
リーズナブルながら、おしゃれな見た目の製品も多く、人気の素材です。
スタンダードなガラス製のティーポットは、サビと無縁で汚れもつきにくく、手入れがしやすです。
一方、保温性は他の素材にやや劣ります。
磁器製
磁器製のティーポットは、保温性が高く、陶磁器の中では最も硬いとされています。
基本的に高級な製品が多いですが、一部はガラス製品よりも少し高いくらいの金額です。
磁器は紅茶の味わいをまろやかにしてくれ、時間がたっても温かいお茶が飲めるメリットがあります。
非常な高価な製品もありますので、予算にあった製品を選びましょう。
陶器製
陶器製のティーポットは、紅茶の香りが移りにくいメリットがあります。
その性質からフレーバーティーやハーブティーに向いたティーポットです。
若干吸水性に違いがありますが、基本的には磁器と同じように扱って問題ありません。
保温性も高く、粘土から作られている為、デザインに凝っている特長があります。
金属製
金属製のティーポットで用いられる金属はステンレスが主流です。
ステンレスは他の金属に比べ、耐食性・耐久性に優れており、長い期間ティーポットを愛用できます。
ポイント
年数による経年劣化や変色なども楽しめます。
アンティーク感のあるティーポットが好きな方におすすめ。
保温性も高く、光沢の美しい見た目も人気です。
ただし銅・アルミ・真鍮の素材はおすすめしません!
外側だけが銅素材であれば問題ありませんが、水に触れる内側がこれらの素材の製品は、紅茶のコクや香りを損なってしまいます。
形で選ぶ
素材が決まったら、次は形です。
ティーポットはデザイン性が高く、「丸型」「筒状」「四角」などさまざまな形があります。
おすすめは「丸形」のティーポットです。
丸型のティーポットは茶葉がジャンピングしやすく、より紅茶の味わいを引き出してくれます。
もちろん「筒状」「四角」のティーポットがダメというわけではありません。
見た目をより重要視する方は気に入った形のティーポットを選びましょう。
容量で選ぶ
ティーポットを選ぶ際には「どのくらい紅茶を淹れるか」を考えて選びましょう。
ティーポットの容量は400ml、600ml、800mlなど様々です。
自分が紅茶を淹れるときは何杯分くらい淹れるかを想定しておくのがおすすめ。
例えばティーカップ1〜2杯の紅茶を淹れる方は400mlの容量が向いていますし、1回の抽出でティーカップ3〜4杯を淹れる方は800ml以上のサイズがおすすめです。
ポイント
ティーポットの場合、大は小を兼ねるとならない点に注意!
ティーカップ1杯分の紅茶しか淹れないのに、800ml以上のティーポットを使用すると水量が足らず、茶葉が開きにくくなります。
お手入れのしやすさで選ぶ
ティーポットが洗いやすいかどうか、汚れをとりやすいかどうかは凄く重要です。
ティーポットは内側に茶渋や茶葉が付くため、洗いやすいものがおすすめ。
私の経験上、見た目にこだわりすぎて、内側に手が入らないティーポットは使う機会が減ってしまう恐れも。
漂白剤を使ってお手入れする方は、ティーポットの素材が漂白剤に対応しているかも購入前にチェックしておきましょう。
とくに陶器製・金属製のティーポットでは漂白剤が使えないものもあるので注意が必要です。
茶こしのタイプで選ぶ
紅茶を始めたての方は茶こしを持ってない方がほとんどですよね。
茶こしを持っていない、茶こしを別に用意するのは大変!という方におすすめなのが、蓋に茶こしが付いているタイプのティーポットです。
蓋に茶こしがついているタイプは、お手入れも簡単で非常に使い易いのでおすすめ。
ちなみに、基本的にティーポットは茶こしがついていなくても問題ありません。
というより私は蓋に茶こしが付いているタイプ以外、茶こし付ティーポットをあまりおすすめしていません。
理由はもうお分かりかと思いますが、「ジャンピングするスペースが小さくなる」ためですね。
また茶こしの形状が複雑だったり取り外して洗う必要がある場合には、手入れが面倒だと感じることもあります。
始めのうちは蓋に茶こしがついているタイプか、別に茶こしを用意するようにしましょう。
自分の好みにあったティーポットを選んで、紅茶ライフを楽しもう!
最近はさまざまなティーアイテムが登場しています。
ティーポットはその中でも重要なアイテムです。
私も始めたてのころは、ティーバッグで淹れた紅茶もリーフ+ティーポットで淹れた紅茶もそれほど変わらないと考えていましたが、大きな間違いでした。
皆さんもしっかりと自分に合ったティーポットを選んで、紅茶ライフを楽しみましょう!