だんだんと夏が近づいてきましたが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。
私は寒い日よりは夏日の方が好きですが、紅茶事情は異なります。
流石に、真夏にホットティーをがぶがぶと・・・とはいかず、冷えたアイスティーを飲みたくなりますよね。
しかし、ホットに比べ、ハードルが高いと思われがちなアイスティー。
「ホットティーは自分で作るけど、アイスティーはコンビニのペットボトルで・・・」と言い切っていたのは、私の友人。実際、そういった方も多いのではないでしょうか。
最近では、各メーカーがお手軽つくれるアイスティーボトルを販売していますが、やはり難しいイメージがありますよね。
ですが、淹れ方を知ってしまえば、簡単に美味しいアイスティーが自宅で楽しめます。
今回は、美味しいアイスティーの作り方、2種類をご紹介します!
流し読みされる方は、最初のまとめだけを読めばざっくりと理解頂けると思います。
この記事のまとめ
- アイスティーにはオンザロック方式と水出し方式がある。
- 味わいをトコトン楽しみたい方はオンザロック方式。
- お手軽さが大事という方、紅茶の渋みが苦手という方は水出し方式。
Page Contents
自宅で美味しいアイスティー
アイスティーって難しい?
アイスティーは外出して飲むか、ペットボトルで飲む。そういう方は多いですが、自宅でお気に入りのアイスティーが飲めたら最高ですよね。
自身で作る最大のメリットは、好きな時に飲みたい種類の紅茶を飲めること。
アイスティーと一口に言っても、茶葉によって味わいが異なるのが紅茶の面白いところです。
アイスティー向けの茶葉を知りたい方はCheck!
アイスティーを作るのは手間がかかる。
これはある意味正しくて、味にこだわる本格派ほど手間がかかります。
でも、お手軽につくることもできます。
いずれにしても、いくつかのポイントを知っているだけで、美味しいアイスティーが完成します。
アイスティーを作る方法
アイスティーをつくる方法はいくつかありますが、特に使用されることの多い、2種類の方法についてご紹介します。
方式 | 手間 | 味わい |
オンザロック方式 | △ | 紅茶本来の味わい。本格的なアイスティーを楽しみたい方向け。茶葉のポテンシャルを最大限に引き出せる。 |
水出し方式 | ◎ | 優しい味わい。特に渋みがかなり抑えられるため、渋みが苦手な方にもおすすめ。茶葉によっては薄くなりすぎる場合も。 |
オンザロック方式
氷を入れたグラスに、熱く濃い紅茶を入れ一気冷やす方式。急速に冷やされることで、香りや風味を閉じ込めます。
紅茶本来の味わいにこだわるならこちらの方法。
私は、高級な茶葉を使用する場合には、こちらの方式を使うことが多いです。
水出し方式
1L程度のボトルやジャグに茶葉、ティーバッグを入れて水を注ぐ。
ボトルを冷蔵庫にて数時間冷やせば完成です。圧倒的に簡単にできる上に、渋みを抑えた飲みやすい紅茶の仕上がりになります。
最近では水出し方式のお手軽さに注目が集まっており、おしゃれで簡単に水出し紅茶が作れるボトルが沢山出ています。
私もfrancfrancのボトルを愛用しています。
アイスティーの作り方
本格アイスティーをオンザロック方式で
本格アイスティーを作るなら、オンザロック方式で作ります。
1⃣新鮮な水を強火で沸かします。
2⃣湯気が出始めたら、ディーポットを温める。この時、ティーポット全体を温めましょう。
3⃣茶葉の量を決めます。
紅茶の種類によって、茶葉の量も異なります。基本的に、1Lのアイスティーを作るなら、茶葉は8~10gが目安です。
何度か試して、茶葉にあった分量を見つけましょう。
ポイント
茶葉の種類だけでなく、茶葉の形状でも違いが生まれます。リーフタイプならば、抽出時間を少し長めにして優しい味わいに。ブロークンタイプならば、きりっとした味わいになります。
4⃣ティーポットのお湯を捨て、茶葉をいれて熱湯を注ぎます。
ホットで淹れるときの半分の量の熱湯を注ぎます。
5⃣2分~3分程度蒸らします。
抽出時間は、ホットと同じ時間で大丈夫です。茶葉ごとに異なるので、パッケージなどに書かれている抽出時間を確認してください。
6⃣ティーポットから茶葉をこし、別の容器に移します。
こしながら直接氷の容器に移す方もいますが、できれば一度別の容器に移しましょう。
7⃣氷をたっぷりと入れたグラス(容器)に、紅茶を注ぎ、マドラーなどで素早くかき混ぜます。
氷の量がポイントです。氷はしっかりと量を用意します。できれば紅茶と同じ分量、または、グラス一杯に氷を入れておきます。失敗する一番の原因は、氷が少ない為。
ポイント
氷は市販のロックアイスがおすすめです。色も透き通った市販の氷は、完成したアイスティーの見た目で違いがでます。
8⃣容器に入れている場合には、氷を入れたグラスに注いで完成です。
毎日お手軽に楽しむアイスティーを水出し方式で
お手軽に、ごくごくと紅茶を楽しむなら水出し方式。
タンニンとカフェインが抽出されにくく、渋みの少ない飲みやすいアイスティーでできます。
1⃣ボトルやジャグに水1Lとティーバッグor茶葉を入れます。
ティーバッグの量は、1Lに対して、4~6個がおすすめ。自身のお好みで調節してください。
2⃣冷蔵庫に入れて数時間~一晩待ちます。
3⃣グラスに注げば、アイスティーの完成です。
水出し方式の場合、グラスに氷を入れるのは御法度です。
見た目は美しいのですが、氷が解けるにつれて味が薄くなり、残念な出来になります。
ティーバッグや茶葉はホット用で問題ありません。
が、最近では水出し用のティーバッグなども充実しており、フルーツティーなどの種類も豊富です。
簡単に作れる水出し方式だからこそ、様々なティーバッグを使用して、お好みのアイスティーを発見したいですね!
アイスティーの天敵「クリームダウン」
美しい見た目が台無しに
紅茶にこだわるほど、オンザロック方式でアイスティーを作るようになるかと思います。
ですが、1点気を付けてほしいポイントがあります。
いざ自身でアイスティーを作ると、白く濁り、「こんなはずでは・・・」という見た目になってしまう場合が。
これはクリームダウンと呼ばれる、冷えた紅茶が白濁する現象です。
紅茶に含まれるカフェインとタンニンの複合体は、冷えると白く濁る性質を持ちます。
せっかく手間をかけて作ったアイスティー。どうせなら美しい見た目にしたいですよね。
美しい見た目のアイスティーを作るために、ポイントは2つあります。
●タンニンの含有量が少ない茶葉を選ぶ
最も簡単な方法は、タンニンの含有量が少ない茶葉を選ぶことです。まったく同じ方法で作成しても、クリームダウンするかしないかは茶葉によって大きく異なります。
慣れないうちは、ディンブラやニルギリなどの茶葉から始めてみましょう。
●紅茶を氷で冷やすのでなく、自然冷却する
オンザロック方式7⃣「氷をたっぷりと入れた容器・・・」を、そのまま放置して自然に冷えるまで待ちましょう。
人肌くらいに冷えたのち、氷一杯を入れたグラスに紅茶を注ぎます。
この方法であれば、クリームダウンしやすいウバなどの茶葉であっても、美しいアイスティーを作ることができます。
ポイント
自然冷却したのち、冷蔵庫に入れないように注意してください。冷蔵庫で冷やされてしまうと、結局クリームダウンが起こるため、常温で保管し、できるかぎり早めに飲むようにしましょう。
●水出し方式で作る
どうしてもクリームダウンしてしまうけれども、手元にある茶葉を使い切ってしまいたい!という場合には、最終手段「水出し方式でつくる」ことをおすすめします。
タンニンやカフェインが抽出されない水出し方式であれば、美しい見た目のアイスティーができますので、いっそ割り切ってしまうことも大事です。
夏場には自宅でアイスティーを楽しもう
アイスティーは、実はアメリカが始まりだとされており、その歴史もまだ100年程度だそうです。
ホットに比べ、難しいイメージのあるアイスティーですが、ポイントさえ押さえてしまえば自宅で楽しくアイスティーを作ることができます。
是非、皆さんのご紅茶ライフへ参考になれば嬉しいです。