紅茶を普段飲まない方の中には、苦みや渋みが苦手という方もいらっしゃいます。
普段飲みなれていないけれど、友人からもらったティーバッグを淹れてみたら苦くて飲めなかったなども良く聞く話です。
渋みは、紅茶好きには楽しみの一つですが、紅茶を飲みなれていない方には、結構飲みにくいですよね。
今回は、紅茶の苦みや渋みについて原因と、美味しく紅茶を頂く方法をご紹介します。
紅茶と一口に言っても、本当に様々な味わいもありますし、渋みや苦みも全く異なります。是非、自分のお気に入りの紅茶を見つけ、美味しい紅茶ライフを楽しみましょう!
流し読みされる方は、最初のまとめだけを読めばざっくりと理解頂けると思います。
この記事のまとめ
- 紅茶の苦み、渋みにはタンニンが大きく関わる。
- 渋みは美味しさだけど、近年では渋みの少ない茶葉が人気。
- 茶葉によっては、収穫時期によっても大きく渋みが異なる。
- ミルクティーにすれば、まろやかな味わいに。
Page Contents
苦みの主な原因はタンニン
紅茶を苦い、渋いと感じる理由は、成分に含まれるタンニンです。
タンニンは抗菌作用や抗酸化作用といったな身体に良い効果をいくつも持っています。ですが、タンニンが多いと紅茶の苦み、渋みが強くなってしまします。
紅茶のタンニンが多くなってしまう理由は様々です。
紅茶の健康に良い効能についてCheck!
茶葉の種類
紅茶には多種多様な種類があります。
紅茶生産国として有名な「インド」「スリランカ」「中国」、そして、日本を含めた多くの国で紅茶は生産されています。
茶葉は、産地の環境により変化します。味わいは勿論のこと、タンニンなどの成分の含有量にも大きな違いが。
同じ国内で作られた紅茶でも、標高や気候の違いから、苦みや渋みは異なります。
ミルクティーに人気の「ウバ」は苦みや渋みの強い茶葉です。一方、飲みやすい茶葉として有名な「キャンディ」「ディンブラ」があります。どちらもスリランカ紅茶として人気な茶葉ですが、苦みや渋みの違いは驚くほど。
ポイント
最近注目が集まるネパール産の紅茶。マイルドな癖のない味わいのため、是非一度お試しください!
茶葉の量
茶葉の量によっても、苦みや渋みは変化します。
特に、渋みが強い!と感じる場合には、水の量に対して、茶葉の量が多いという場合が殆どです。
基本的に、茶葉が多すぎると苦みや渋みが強くなり、喉に不快なえぐみが残るので、適量を心掛けましょう。
ポイント
水量200mlに対して3g(ティースプーン1杯分)を一つの目安にするとわかりやすです。
茶葉の種類や、好みによっても変わるので、是非パッケージを確認して、自分のお気に入りの分量を見つけましょう。
抽出時間
抽出時間は特に、苦みや渋みに影響を与えます。
仮に渋みの少ない茶葉を選び、適量な分量でも、抽出時間が長いと不快感を感じるレベルで苦みが出てしまう恐れも。
折角の茶葉ですし、美味しく頂くためにも抽出時間にはこだわりましょう。多いケースが、何杯も飲むために、ティーポットに茶葉を入れっぱなしにして、継ぎ足すパターン。
これは、味わいも落ちますし、苦みが出てしまう典型です。
何杯も飲む場合には、最初の抽出の水量を多くし、しっかりと抽出したのち、茶葉をポットから出しましょう。
ポイント
抽出時間は、茶葉やお好みによって多少かわりますが、リーフタイプなら5分、ティーバッグなら1.5~3分が目安です。
抽出時間を長くしたからといって、単純に味わいやコクが濃くなるわけではありません。むしろ、苦みや渋みが出てしまい、飲んで不快になる紅茶ができることも。
各メーカーが適切な抽出時間をパッケージに記載していますので、まずはこの抽出時間通り淹れてみましょう。慣れてきたら、濃い目にするなども工夫もアリ!
ちょっとしたこだわりで紅茶好きに!?
慣れてくると苦みや渋みは紅茶の美味しさと感じるようになりますが、継続して飲むうえで、飲みやすさというのは重要ですよね。
苦みや渋みを美味しいと感じる人でも、作業中に飲む紅茶は癖のない味わいが好きという方も多いのでは。
私もブログを書く際のお供は、殆どディンブラやキャンディなどを選びます。
ポイント
紅茶市場でも苦みや渋みの少ない茶葉は大人気。逆に渋みが強い茶葉などはコアなファンが多いイメージです。
ちょっとしたポイントを抑えることで、紅茶は飲みやすく、美味しく感じるようになるので、是非試してみてください。
茶葉選びのこだわり。タンニンの少ない茶葉をチェック
まずは、タンニンの少ない茶葉を選ぶところから始めましょう。
ブレンドかどうかの違いや、メーカーにより多少違いはありますが、基本的にはご紹介する茶葉がおすすめです。
ディンブラ Dimbula
バラのような香りとまろやかな渋みが特徴のディンブラ。
日本人が考える紅茶のイメージに最も近いと言われる紅茶です。
適度な渋みはありますが、タンニンは多くなくおすすめ。
キャンディ Kandy
安定した気候と生産量で、1年中美味しい紅茶を生産。
渋みが少なく、優しい味わいは様々な紅茶のブレンドにも使われます。
収穫時期をこだわる
同じ紅茶であっても、収穫時期によって味わいが大きく変化します。この味わいの違いは紅茶の魅力ですが、渋みも同様に時期によって異なります。
生産国によっては、日本のように四季があるわけではないので区別が難しいのですが、例えばダージリンなどは1年に3度収穫時期があることで有名ですよね。
ざっくりとした説明になりますが、春・夏・秋摘みによって渋みが異なるという考えで大丈夫です。
その中でも夏摘みの茶葉は比較的に渋みが抑えられるのでおすすめです!
ミルクを加えるなどのアレンジ
どうしても渋みが強い紅茶ができてしまったなら、ミルクティーにするのもおすすめです。
ストレートで飲むには強くなりすぎた味わいでも。砂糖をミルクを適量加えてあげれば、美味しいミルクティーに仕上がりますよ
。驚くほどまろやかな味わいになりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
ポイント
良く飲まれるアッサムやアールグレイは特にミルクティーにしても美味しい紅茶です!
ミルク以外にも、はちみつを加えるのもおすすめ。
砂糖に比べ、味わいにコクが生まれるので美味しいですよ。最近では紅茶用のはちみつも登場しており、注目されています。
また、個人的にはティージャムを加えるのも好きです。
紅茶に加えるようのジャムが各メーカーから販売されており、甘さやコクを出します。
スコーンなどがあればさながら英国紳士の嗜みのような午後を過ごせるかもしれません。
硬水を使い紅茶を淹れる
上級者向けの方法になりますが、硬水を使うと、渋みがかなり抑えられるようになります。
そこまで変わる?と感じる方も多いですよね。
私も実際に試すまで半信半疑でしたが、実践するとびっくり!驚くほど違いが出ます。
ポイント
ヨーロッパでは軟水用、硬水用と水に合わせた紅茶が販売されているのだとか。
特に普段水道水を利用して紅茶を淹れている方は是非試してみてください。
水道水は殆どが高度100未満の軟水のため、苦みや渋みを引き立てます。
味わいをしっかりと出すには、軟水が最適なのですが、渋みが出すぎるのであれば、お近くのスーパーなどで購入したミネラルウォーターの硬水を利用してみてくださいね。
渋みを抑えた紅茶から始める紅茶ライフ
いかがでしたでしょうか。
繰り返しになりますが、苦みや渋みは慣れてくると美味しさになります。
まずは、渋みを抑えた紅茶を楽しみ、だんだんと渋みのある紅茶も楽しんでいく、というのが私のイチオシです。
是非、皆さんも本記事を参考に、紅茶ライフを楽しんでいきましょう!