【万人受け】インドネシア紅茶の知られざる魅力【世界有数の紅茶生産国】

2022年8月20日

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【万人受け】インドネシア紅茶の知られざる魅力【世界有数の紅茶生産国】

2022年8月20日

日本でも聞き馴染みのあるジャワティーでおなじみのインドネシア紅茶。

平成元年に販売された「シンビーノ ジャワティ」は30年以上続くロングセラーとなっています。

ですが、インドネシアの紅茶事情についてはあまり知られていません。

 

国民の9割がイスラム教徒であるインドネシアでは、お酒を飲む文化がほとんどありません。

そのため、コーヒーや紅茶を中心としたお茶を飲む習慣があります。

 

コーヒーの産地として有名ですが、紅茶の生産量も世界有数

近年は減少傾向にあるものの、2020年の統計では、生産量14万トンで世界4位を誇ります。

 

ポイント

お茶の生産量でも世界7位。

 

今回は、万人受けするインドネシア紅茶の特徴や文化、美味しい飲み方などをご紹介します。

 

>>美味しい飲み方を知りたいかたはこちら

 

時間がない方は、まとめでざっくり理解しちゃいましょう!

この記事のまとめ

  • ジャワ島、スマトラ島を中心に生産される
  • スリランカ紅茶に似た味わいでクセがなく飲みやすい
  • スリランカ国内では甘い紅茶が好まれる
  • 伝統的な紅茶の楽しみ方がある

 

 

インドネシア紅茶の特徴

インドネシアは第2次世界大戦まで、インド・セイロンに並ぶ紅茶生産国でした。

戦争により、茶園は大きな被害を受けましたが、戦後、ジャワ島、スマトラ島を中心に生産が増えていきます。

生産される紅茶の7割は、輸出されています。

 

インドネシア紅茶の産地

インドネシア紅茶の約90%はジャワ島とスマトラ島で作られます。

  • ジャワ島(西部)…約65%
  • スマトラ島(北部)…約25%

それぞれジャワティー、スマトラティーと呼ばれ、国内外で親しまれています。

 

インドネシア紅茶はほとんどが標高600m以下の茶園で作られるローグロウンティーです。

 

気候や地形がセイロン島に似ていることから、紅茶の特徴も良く似ています。

ディンブラなどと同様に、年間を通じて生産されます。

 

インドネシア紅茶の歴史

オランダの植民地時代、1690年代にオランダ人がジャワ島に中国種の茶木を植えました。

大規模栽培が広まったのは、1870年代。

スリランカからアッサム種が持ち込まれたことがきっかけです。

 

その後、紅茶産業は国の重要産業として確立され、インド、スリランカに並ぶ世界第3位の生産国となります。

しかし、第2次世界大戦の被害を受け、衰退。

 

1945年の独立後は、茶園を国有化するなどの努力で、徐々に生産量を回復させていきました。

2020年には世界第4位の生産量を誇ります。

 

ポイント

ただし、近年は紅茶からより収益性の高い農作物へ転換。

残念ながら毎年、茶畑が減少しています。

 

インドネシア国内の紅茶事情

日本と似ていますが、インドネシアでも男性はコーヒー、女性は紅茶を飲む傾向にあります。

インドネシア国内で飲まれる紅茶は、ジャスミンの花や香りを付けたすっきりとした味わいのジャスミンティーです。

 

ポイント

日本人からすると強すぎるくらいの香りが付いています。

 

インドネシア人は、たっぷりと砂糖を入れて飲むことがほとんど。

お店などで出される紅茶も甘いジャスミンティーです。

 

甘くない紅茶を飲みたい場合には、「テ・タワール」と言います。

ですが、お店によっては断られる場合も。

 

インドネシア紅茶には甘いお菓子がセットになることが多いです。

お店に限らず、家庭でもティータイムには伝統的なインドネシアのお菓子を一緒に楽しみます。

 

ポイント

米やココナッツ、砂糖を使ったお菓子が多いです。

 

また、インドネシア人は熱いお湯が苦手なため、ぬるめの紅茶が出てきます。

 

インドネシアの紅茶文化

インドネシアではさまざまな方法で紅茶を楽しんでいます。

一部の地域では、伝統的な方法や独特な方法を使っているので、ご紹介します。

 

ポチ茶

ジャワ島のチレボン、テガル、ぺマラン、ブレブス、及びその周辺地域で親しまれるポチ紅茶。

ポチ紅茶では、素焼きの容器で紅茶を飲みます。

 

お茶はジャスミン茶を使用し、甘味料はロックシュガーを使います。

 

ポイントは「お茶を飲むときに、ロックシュガーをかき混ぜてはいけない」こと。

ロックシュガーをかき混ぜないため、ゆっくり溶けます。

 

ポイント

最初の味は苦く、だんだんと感じる甘味。

 

実はそこに哲学的の価値を見出します。

人生は苦いものだが、辛抱強く我慢すれば人生の甘さを得ることができる』ということを意味しています。

 

ニャネウット

ニャネウットは、何百年も前から西ジャワに伝わる伝統です。

新年を迎える際には、紅茶を飲むというイスラム教徒の伝統行事。

 

容器はココナッツ殻、亜鉛カップなどを使用します。

黒砂糖を入れて飲むことが一般的です。

 

紅茶の飲み方にも特徴があります

  1. まず最初に手のひらの上でガラスを2回回す。
  2. 3度紅茶の香りを吸い込む。
  3. 紅茶を飲む。

また、紅茶を飲む時には里芋、ピーナッツ、揚げキャッサバ、バナナなどのお菓子と頂きます。

 

パテハン

王宮で広まった伝統的な茶道です。

王族や、宮廷に招かれた客へのおもてなしとして行われます。

 

伝統舞踊や音楽を楽しみながら、お茶を味わうティーセレモニーです。

 

給仕が立ち上がらず、低い姿勢のままお茶を出します。

 

インドネシア紅茶の味わい

インドネシア紅茶はマイルドな味わいで、クセがありません。

渋みの元となるタンニンも少ない為、飲みやすく、優しいコクが万人受けします。

 

一方で、コクが足りない紅茶として見られることもあり、実際に多くはブレンド用として利用されています。

 

基本的にはスリランカ紅茶に似た味わいのインドネシア紅茶ですが、産地より味わいに違いがあるのでご紹介します。

 

 

スリランカ紅茶についてはこちら

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ジャワ紅茶

渋みがなくすっきりとした味わい。

キレある後味とマイルドなコクは飲みやすい紅茶として人気です。

 

香りも爽快感があり、さまざまな食べ物に合わせやすい紅茶です。

 

水色は赤褐色。

クオリティーシーズンは8月~9月です。

 

スマトラ紅茶

ジャワに比べ、コクや口当たりの重さを感じるスマトラ紅茶。

まろやかな味わいで、ほんのりとした甘みが特徴です。

 

飲みやすい紅茶ですが、より個性の強い紅茶が好きな方におすすめ

 

水色は黒みがかった赤色。

クオリティーシーズンは6月~8月です。

 

インドネシア紅茶の美味しい飲み方

ストレート/アイスティー

クセのない味わいはストレートでも間違いありません。

インドネシア人のように砂糖を入れて甘くしても美味しいですし、お菓子との相性も抜群。

 

アイスティーであれば、タンニンが少ないのでクリームダウンを起こしにくです。

 

フルーツティー

味わいが弱いと感じた方におすすめな飲み方がフルーツティーです。

水出ししたインドネシア紅茶に、カットフルーツを入れて楽しみましょう。

 

数時間冷蔵庫で寝かせれば、味が馴染んでさらに美味しく仕上がります。

 

入れるフルーツによってさまざまな味わいを楽しめるので、是非挑戦してみてください。

 

ミルクティー

ミルクを入れて味わうなら、スマトラティーがおすすめ。

甘めにしたスマトラティーとミルクはバッチリ合います。

お菓子と一緒に味わってみてください。

 

インドネシア紅茶を家庭でも楽しもう

今回は、インドネシア紅茶についてご紹介しました。

その多くがブレンド用に使用されるインドネシア紅茶ですが、魅力あるキャラクターを持っています。

 

また、質の高いもの茶葉ほど輸出されているため、日本で手に入るインドネシア紅茶は高品質なもの

 

さまざまな美味しい飲み方ができる紅茶ですので、是非ご家庭で味わってみてください。

 



 

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